ネクタイの結び方Put on a tie【ネクタイについて】
Plain knot
プレーンノット
プレーンノットはその名の通り、基本中の基本の結び方。
結び目が最も小さく、ちょっと縦長で、左右対称にならずラフに結んだ印象に仕上がる。ボタンダウンやタブカラー、 ピンホールなどの衿開きの小さいシャツ向いているといえる。あらゆる結び方のうちで最も簡単で基本的。着脱によるネクタイへの負担が少ないことからも支持が高い。スッキリとした首元を演出できるので、まず最初の結び方としてお勧めする。
Double knot
ダブルノット
ダブルノットには長めのネクタイがおすすめ。
プレーンノットの巻きつけを二重にする結び方。結び目に分量を使うため、仕上がりはタイの剣先がいつもより高い位置になり、長めのタイを使うのがいい。当然プレーンノットよりノットにボリュームが出るため、品良く仕上るのが特徴。
ナロータイなどで結び目が小さくなりすぎてしまう場合や、仕上がりの長さを調整したい時はこちらの結び方をオススメする。
Semi-Windser knot
セミウインザーノット
セミウィンザーノットはクラシックスタイルに合うネクタイの結び方。
ウィンザーノットの手順をひとつ省略した結び方。別名ハーフウインザーノット。プレーンノットとウィンザーノットの中間の大きさである。ノットの形状はプレーンノットより横幅があり、左右が均等になるよう工夫され、上品なクラシックスタイルに合わせるのがいい。レギュラー型の衿をはじめ、ほとんどのシャツにマッチするのが特徴である。ウインザーノットが大きすぎる時や、細いタイをあまり細長い結び目にしたくないときにはこちらで結んでみると良い。
Windser knot
ウインザーノット
ウィンザーノットは英国式スタイルに合うネクタイの結び方。
大きめのノットが結べる「ウィンザーノット」。英国王エドワード8世を意味する「ウィンザー公」の名で有名な結び方。正統派の英国式スタイルに合わせ、ワイドカラーやカッタウェイなど、衿羽根の開きが大きめのシャツに合わせるのに最適。
結ぶ際には大剣を左右にかける時に、締め具合を均等にするのがコツ。
いちばん大きな結び目ができるため、衿元にボリュームを加えたい場合はこの結び方をお勧めする。
Bow tie
蝶ネクタイ(ボウタイ)
知的に見えるのが蝶ネクタイ。
本来は、タキシードや燕尾服を着た時に使うフォーマルなアイテム。しかし、日本のストリートにおいても”カジュアルシャツにボウタイ”というスタイルが定着してきている。ボウタイにはタキシードオンリー、という既成概念は過去のものになった。
ボウタイの種類には、自分で締めるタイプと金具で取り付けるタイプがある。ピアネスタイと呼ばれるボウタイは、最初から蝶結びにしてあり金具やマジックテープを使ってシャツに留める形になっている。
格好良く見せるコツとして、蝶ネクタイの大きさの目安は「目の幅(目尻からもう一方の目尻までの幅)と同じくらいの大きさにする」ことが言える。
Ascot tie
アスコットタイ
アスコットタイとは、幅広で短めのネクタイ。
イングランドのアスコット・ヒースにある競馬場で、貴族がモーニングコートと共に着用したことが起源。昼の正礼装を着る際に締めるフォーマルなものである。ウイングカラーシャツに合わせ、ネクタイのように衿の外側を通すのが通例であり、ピンで留めるタイプもある。モーニングコートの胸元に結ぶこともあるが、現在ではアスコットタイはほとんど使われず、日本でその名前は、主にカジュアル用のアスコットスカーフを指すものになっている。近年ではパーティーシーンだけでなく、ビジネスシーンやカジュアルシーンで使われることが増えつつある。
Ascot scarf
アスコットスカーフ
カジュアルに決めるなら。
アスコットスカーフとはアスコットタイの略式のもの。アスコットタイを着崩したカジュアルな格好なのだが、日本ではほとんどアスコットタイと呼ばれている。パーティなどでイタリアンカラーシャツを合わせているのをよく見かけるが、フォーマル度はアスコットタイの方が上。首に直接巻くため、正装用ではない。結婚式にしていくならアスコットタイをお勧めする。